iii Exibiton 11

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石田 英敬
東京大学大学院 情報学環・学際情報学府
教授(学環長・学府長)
東京大学大学院 総合文化研究科
言語情報科学専攻 教授

さまざまな技術を学び、システムをつくり、表現をおこなう。
「東京大学制作展」を東京大学大学院 情報学環・学際情報学府の学生たちがはじめて10回以上を数える。
みないろいろな「表現」に挑んでいる。「技術」を学ぶ悦びがある。

「アート」を名乗るにはまだまだ足らないものが多いかもしれないが、新しい「感覚」や「センス」や「驚き」の経験がそこにはある。
その「若さ」を大切にしてほしい。
そして、その「感覚」を「問い」に結びつけて、さらに「思考」へと練り上げていく道筋を探りはじめてもらいたい。

電子テクノロジーを使った表現は現在「芸術の幼年期」にあると私は考えている。
そのカオスから次第に秩序が生み出され、新しい「クリエーション」と「クリティーク」の地平がやがて立ち上がる。
そんな予感がある。
だから、東京大学の若い学生たちには、テクノロジーを学び深めるとともに、多くの芸術作品に触れ本格的な書を読んで教養を高めて、やがては真の「芸術の問い」へと歩み入ってもらいたい。