fab-sence -ファブセンス
#05: Fabsence -ファブセンス

鑑賞者の発する微細な「気配」を検知すると、展示室内に吊るされた布によるユニットが緩やかに光を帯びるとともに揺れ動く。また、布の揺れは加速度センサを用いてセンシングされ、それらの情報をもとに電子音響が生成される。ユニット上部に備え付けられた多チャンネルのスピーカーから揺れと共に音響が響き渡ることで、人の存在感・気配感の伝わりを体感可能なサウンドインスタレーション作品である。「人間の気配感・存在感が増幅される環境」としての作品の構築を目指している。

牟田むた 高太郎こうたろう
東京大学大学院 学際情報学府 文化・人間情報学コース 修士 1 年 荒川研究室所属
日本大学藝術学部音楽学科卒業。鑑賞者の発する「気配感」に着目したインスタレーションを主に制作。第 2 回 AAC サウンドパフォーマンス道場入選。CCMC2010 入選、フランス国営放送にて作品が紹介された。