本郷キャンパスまで
〒113-8654 東京都文京区本郷7丁目3−1
東京大学本郷キャンパス 情報学環オープンスタジオ
電車でのアクセス
東京メトロ南北線 東大前駅より徒歩10分
東京メトロ丸ノ内線 / 都営大江戸線 本郷三丁目駅より徒歩8分
iiiexhibition Extra 2019
あなたは見ていますか?
それとも観ていますか?
enactとは、哲学における思想「Enactivism(エナクティヴィズム)」に由来します。
Enactivismとは、
人の認知とは、頭の中で処理されて構成されるものではなく、
自らの行動によって構成されるものである
という考え方です。
情報社会の現代において、
それぞれの自己(one's self)が、受動的・反射的になる(React)のではなく、能動的に行動(Enact)すること
とはどういうことなのか。
私達学生の制作物を通して、また、来てくださったお客さんとのコミュニケーションを通して、
そのようなことを考える契機になることを願っています。
プロデューサー
角田 賢太朗
東京大学 大学院 学際情報学府
廣瀬・葛岡・鳴海研究室
修士1年
プロデューサー
藤波 秀麿
東京大学 大学院 学際情報学府
筧康明研究室
修士1年
東京大学制作展はテーマ設定、運営、作品制作、全てを学生が行う展示であり、
東京大学制作展Extra2019は、11月にある東京大学制作展の前哨戦のような立ち位置です。
そのため,作品はまだ初々しく荒削りな部分もあるかもしれません。
ただ、様々なバックグラウンドを持った学生が協力しながら全力で作り上げた展示は、
来場された方々に満足していただけるものになっていると思います。
本展のテーマは「enact one’s self」。
皆さんのご来場をお待ちしています。
渡邉 英徳
東京大学 大学院 情報学環
教授
苗村健
東京大学 大学院
情報学環 / 情報理工学系研究科
教授
武井 祥平
東京大学 大学院 情報学環
非常勤講師
筧 康明
東京大学 大学院 情報学環
准教授
曽根 光揮
東京大学 大学院 情報学環
非常勤講師
渡邉 英徳
東京大学 大学院 情報学環
教授
筧 康明
東京大学 大学院 情報学環
准教授
苗村健
東京大学 大学院
情報学環 / 情報理工学系研究科
教授
曽根 光揮
東京大学 大学院 情報学環
非常勤講師
武井 祥平
東京大学 大学院 情報学環
非常勤講師
東京大学では、学生たちが自らの研究領域から表現活動に挑戦する学際的実践の場として「東京大学制作展」を開催してきました。
今回の「東京大学制作展Extra2019」は、本年11月に予定している「第21回東京大学制作展」へ向けた前哨戦です。
4月に開講した大学院講義の一環として、3ヶ月の期間で企画・運営から作品制作までの一通りを経験する場が7月のExtraであり、
そこでの経験やフィードバックを活かして11月に臨みます。
まだ粗削りではありますが、可能性を秘めた原石たちの取り組みをご覧ください。
表現活動と研究活動の両立は、情報学環・学際情報学府が2000年に設立された当初からの大きなテーマです。
東京大学制作展には、荒川忠一先生・鈴木太朗先生を中心に、その中核を担ってきた歴史があります。
その後、赤川智洋先生・小松宏誠先生からご指導をいただいてきた時代を経て、2019年度から新たな講師陣に若返りました。
引き続き、当初の精神を胸に、表現活動としては新たなキャンバスそのものから創出するような試みを、
研究活動としては机上の空論に終わらない社会に開かれた研究スタイルとしての制作展示に取り組んでいきたいと考えています。
今回のテーマは「enact one's self」です。
受動的になりがちな情報社会において、それぞれの自己を能動的に行動させることに想いを巡らせた企画です。
昨年のExtraに引き続き、情報学環オープンスタジオでの開催になります。
学生たちの活力を基に変化し続ける東京大学制作展をぜひご高覧ください。
みなさまのご来場を教職員・学生一同、心よりお待ちしております。
劉 宇湖
東京大学 大学院 情報理工学系研究科
國吉・新山研究室
修士1年
伊東 亮太
東京大学 大学院 情報理工学系研究科
廣瀬・葛岡・鳴海研究室
修士1年
田崎 大也
東京大学 大学院 情報理工学系研究科
廣瀬・葛岡・鳴海研究室
修士1年
楽書きって、最近してないなあ
ハゲに被せたアフロ、とりあえず生やした髭、おでこのシワ、どれもみんな、懐かしい
あの頃は教科書が、みんなのキャンバスだった
あの頃の教科書は、みんなが楽しそうだった
もし今、あの頃みたいに自由に絵が描けたら
もし今、あの頃みたいな自由な絵が描けたら
私たちは、大きくなった今ならではの落書きを実現する装置を作製しました
大きく体を動かしながら、多彩な表現を、あの頃のように
自分を、染め上げろ
小笠原 佑樹
東京大学 大学院 学際情報学府
山中研究室
修士1年
「腕が無いことは可哀想な事ではない」
近年、そんな考えが世界中でささやかれ、デザイン性に優れた多様な義手が生み出されています。
しかし、それらはデザイン的に完成されており、
自分の個性や好みを反映させることの出来るものはありません。
目指したのは、上肢障害に対するネガティブなイメージを払拭する意匠性だけでなく、
その日その時のTPOに合わせた着せ替えができるカスタマイズ性と、
そんな義手を使って義手ユーザーが自分らしくいられる日常です。
中原 貴文
東京大学 大学院 学際情報学府
渡邉研究室
修士2年
茂谷 一輝
東京大学 大学院 学際情報学府
上條研究室
修士2年
大井 将生
東京大学 大学院 学際情報学府
渡邉研究室
修士1年
これまで、私たちのプライバシーの関心は、
「自分の日常の中の秘密」から
「データベースのセキュリティ」を内包するものへと変化を遂げてきた。
一方、近年のデジタルデータへのアクセス権は、
個人の情報が端末の中で秘匿され、その端末が利用者に対し認証を行う。
この事象を、端末が人々に対しプライバシーを感じ、中の情報を秘匿する動きとして捉えると、
プライバシーを感じる主体は、人々からモノへと移行し始めていると考えることができるのではないだろうか。
本作品では、その物質性を保ったまま人間に対して情報を擬装するフィルム写真を表現した。
モノが人々に対しプライバシーを感じ、中の情報を秘匿するという現象がさらに進んだ未来において、プライベートな情報を持ちうる物質であるフィルム写真のあり方はどう変化していくだろうか。
倉橋 鉄平
東京大学 大学院 情報理工学系研究科
廣瀬・葛岡・鳴海研究室
修士1年
李 珍咏
東京大学 大学院 学際情報学府
伊東乾研究室
修士1年
高田 玲奈
東京大学 大学院 総合文化研究科
IHSプログラム
修士1年
谷口 幸弥
東京大学 大学院 学際情報学府
沼田研究室
修士1年
同じ景色を見ていても、人によって違うことを感じるのはなぜでしょうか?
それは、
人は常に「心がつくった窓」を通してものを見ているから
かもしれません。
感情、知識、偏見、気分、意志…
さまざまな要素が「窓」のカタチを変化させます。
あなたはどんな「窓」で世界を見ますか?
小沢 健悟
東京大学 大学院 学際情報学府
小川研究室
修士2年
高 友康
東京大学 大学院 学際情報学府
筧康明研究室
修士1年
宮下 珠実
東京藝術大学大学院 美術研究科
空間・演出研究室
修士2年
日常とバーチャルがシームレスにつながり
生活しながら好きな空間を身にまとえるようになる
そんな近い未来の話
RとVの間にかかる霧をぬけると、そこは──
日常では体験できないスケールの旅を楽しんでみませんか
高田 玲奈
東京大学 大学院 総合文化研究科
IHSプログラム
修士1年
谷口 幸弥
東京大学 大学院 学際情報学府
沼田研究室
修士1年
たんぽぽの綿毛を成す要素はなんだろうか。
揺れ動き、浮き、そしてゆるゆると漂う様であろうか。
気にも留めない日常の中で、
「認知のスキーマ」が我々の先入観や偏見を支配する。
気にも留めない日常の中で。
通常では遭遇しない文脈を用いてたんぽぽの綿毛を提喩した本作品は、
ありえない世界の中で最もらしさを提示する。
たらしめる要素を
問うてもらいたい。
木村 正子
北陸先端科学技術大学院大学 先端科学技術研究科
宮田研究室
修士1年
日本サード・パーティー株式会社
藤井 綺香
東京大学 大学院 情報理工学系研究科
稲葉・岡田研究室
博士1年
奥部 諒
東京大学 大学院 学際情報学府
佐倉研究室
修士2年
渡辺 拓実
東京大学 大学院 学際情報学府
山内研究室
修士1年
田丸 黎
北陸先端科学技術大学院大学 先端科学技術研究科
小谷研究室
修士1年
生命は光
美しい生命は万物を超越し存在する
人類の根源である胎児はまさしく光だと思う
母親の胎内に宿る胎児は
人類の希望であり未来である
胎児から始まる新しい未来を
私たちは見届けたい
あなたにとって生命とは何でしょうか?
橋本 大輝
東京大学 大学院 工学系研究科
修士1年
かたちのない情報には質量がない
だからといっていくらでも持ち歩けるわけでもない
かたちのない情報には経験が蓄積されない
しかし彼らは多くの経験を内包している
多くの情報がかたちを失っていく中
かたちのない情報の不自然なありかたのかたちの模索
木方 夏麟
東京大学 大学院 学際情報学府
苗村研究室
修士1年
岡本 直樹
東京大学 大学院 学際情報学府
稲見・檜山研究室
修士1年
藤波 秀麿
東京大学 大学院 学際情報学府
筧康明研究室
修士1年
見られていても気づかない。
見ていても気づかれない。
私たちは、そこに存在しているだけでたくさんの情報を
世界に伝えてしまっているのかもしれません。
そうっと、そうっと、今の会場の様子をのぞいてみましょう。
藤井 樹里
東京大学 大学院 学際情報学府
筧康明研究室
修士1年
藤波 秀麿
東京大学 大学院 学際情報学府
筧康明研究室
修士1年
宗像 佑弥
東京大学 大学院 学際情報学府
山中研究室
修士1年
齋藤 帆奈
東京大学 大学院 学際情報学府
修士1年
私達の心臓は毎日動き続け、一定の間隔で脈を打ち続けている。
心臓は、自分の身体の内側に存在するものであるにも関わらず、その鼓動を意識することはない。
本作品は、そのような意識されない対象である鼓動に対して、意識を向けさせるための作品である。
人にとっては無意識下に存在する情報を、ロボットアームが読み取り、墨流しという行為を通して表現する。
目に見える情報を追うばかりではなく、目には見えない無意識の中の情報を観る意味への再考を促す。
藤波 秀麿
東京大学 大学院 学際情報学府
筧康明研究室
修士1年
中野 太輔
東京大学 大学院 学際情報学府
筧康明研究室
修士1年
竹ノ内 朝陽
東京大学 大学院 学際情報学府
矢谷研究室
修士1年
大原 嶺
東京大学 大学院 学際情報学府
廣瀬・葛岡・鳴海研究室
修士1年
竹山 遼
武蔵野美術大学 建築学科
学部4年
interKnockは、ノックのパターンを繰り返すモジュール群からなる作品です。
体験者が机をノックするとそれぞれのモジュールが各々のタイミングでノック音を発します。 モジュールが発したノックパターンに対して別のモジュールが反応を繰り返すことで、モジュール群の中で連動が起こります。
反復というシンプルなアルゴリズムから、予測不能な連鎖を作り出します。
藤井 樹里
東京大学 大学院 学際情報学府
筧康明研究室
修士1年
大原 嶺
東京大学 大学院 学際情報学府
廣瀬・葛岡・鳴海研究室
修士1年
中野 太輔
東京大学 大学院 学際情報学府
筧康明研究室
修士1年
藤波 秀麿
東京大学 大学院 学際情報学府
筧康明研究室
修士1年
moving arrowは,水で描いたサインや文字で人々を案内します。
8つの弁から水滴を射出することで地面にサインや文字を描き出します。
水のサインは、時間とともに薄れていき、やがて消えていきます。
水を一つのメディウムとして用いることで、儚さを伴う表現を作り出します。