本郷キャンパスまで
〒113-8654 東京都文京区本郷7丁目3−1
東京大学本郷キャンパス 情報学環オープンスタジオ
電車でのアクセス
東京メトロ南北線 東大前駅より徒歩10分
東京メトロ丸ノ内線 / 都営大江戸線 本郷三丁目駅より徒歩8分
iiiexhibition Extra 2018
あたりまえをこわしたら何が見えてくるだろう。
かつてないほどにテクノロジーは発展し、浸透しています。
今までにはなかったような便利さや、想像もしなかったような面白さ。
テクノロジーの浸透は、日常にたくさんの「あたりまえ」をつくってきました。
一方で、ときにその変化はめまぐるしく、人間が生み出し操っていたはずのテクノロジーがつくりだした「あたりまえ」に、いつの間にか人間が操られているように感じることもあります。
そんな「あたりまえ」を一度壊してみたら、何が見えてくるでしょうか。
本展では、今までの「あたりまえ」について立ち止まって考える機会となることを目指して、テクノロジーを用いたアート作品を展示します。
プロデューサー 挨拶 講師 挨拶 過去の制作展プロデューサー
大橋敢
東京大学大学院 学際情報学府
廣瀬・谷川・鳴海研究室
修士課程1年
プロデューサー
大杉慎平
東京大学大学院 学際情報学府
越塚研究室
博士課程1年
東京大学制作展Extra2018は、多種多様なバックグラウンドを持つ我々学生たちが創り上げたメディアアート展です。
「今の社会」がテクノロジーの推力と歴史・価値観・制度の抗力が平衡を保っている鞍点であるならば、東京大学制作展はテクノロジーを推し進めることで社会の可能性を示し、問題提起や再発見の喚起を試みる展示です。
11月の第20回東京大学制作展へ向けた助走段階の本展では、初の展示会運営という困難を乗り越え、持てる限りのテクノロジーとアイデアを組み合わせ、4月から制作した作品を、生々しく、むき出しのままに展示します。
本展のテーマは「Dest-logy」。
テクノロジーがつくりだした「あたりまえ」を壊すような作品を是非ご覧ください。
皆さんのご来場をお待ちしています。
小松宏誠
東京大学大学院 情報学環
非常勤講師
苗村健
東京大学大学院
情報学環 / 情報理工学系研究科
教授
赤川智洋
東京大学大学院 情報学環
非常勤講師
東京大学では、学生たちが自らの研究的な関心を元に表現に挑戦する学際的実践の場として「東京大学制作展」を開催してきました。
今回の「東京大学制作展Extra2018」は、本年11月に予定している「第20回東京大学制作展」へ向けた前哨戦です。
4月に開講した大学院講義の一環として、3ヶ月の期間で企画・運営から作品制作までの一通りを経験する場が7月のExtraであり、そこでの経験やフィードバックを活かして11月に臨みます。
まだ粗削りではありますが、可能性を秘めた原石たちの取り組みをご覧ください。
表現活動と研究活動の両立は、情報学環・学際情報学府が2000年に設立された当初からの大きなテーマです。
東京大学制作展には、荒川忠一先生・鈴木太朗先生を中心に、その中核を担ってきた歴史があります。
現在でもその精神を引き継ぎ、表現活動としては新たなキャンバスそのものから創出するような試みを、研究活動としては机上の空論に終わらない社会に開かれた研究スタイルとしての制作展示に取り組んでいきたいと考えています。
今回のテーマは「Dest-logy」です。
テクノロジーがもたらした現代の「あたりまえ」に対し、それを壊すことを通して立ち止まり、考えてみようという想いを込めた企画です。
昨年のExtraに引き続き、情報学環オープンスタジオでの開催になります。
学生たちの活力を基に変化し続ける東京大学制作展をぜひご高覧ください。
みなさまのご来場を教職員・学生一同、心よりお待ちしております。
大杉慎平
東京大学大学院 学際情報学府
学際情報学専攻 総合分析情報学コース
越塚研究室 博士1年
宮下珠実
東京藝術大学 大学院
美術研究科 デザイン専攻 空間・演出研究室
修士1年
沼田俊之
東京大学大学院 学際情報学府
学際情報学専攻 先端表現情報学コース
廣瀬・谷川・鳴海研究室 修士1年
山田渉
東京大学大学院 学際情報学府
学際情報学専攻 総合分析情報学コース
暦本研究室 博士2年
秦圭矢乃
東京大学大学院
情報学環教育部1年
関あゆみ
東京大学大学院
情報学環教育部1年
三澤加奈
個人協力
もし人の感情を、操作できるとしたら、人は救われるのでしょうか
人類は、進化過程で獲得し、しかし今の社会には未だ最適化できていない、原始的あるいは不可解な感情を宿しています
誰かを死に追いやるほどの極度の怒り、自らを死に追いやるほどの自己否定感
本作品で来場者は、各感情を司る脳の部位を操作し、特定の感情を獲得させる・失わせる行為を体験します
これは許されることなのでしょうか
橋本健
東京大学大学院情報理工学系研究科
知能機械情報学専攻
廣瀬・谷川・鳴海・研究室 修士1年
大橋敢
東京大学大学院 学際情報学府
学際情報学専攻 先端表現情報学コース
廣瀬・谷川・鳴海研究室 修士1年
普段わたしたちの身の回りにある「モノ」はわたしたちと会話をするわけではないので、目に見える外側の部分しかわたしたちは知りません。
しかし,「モノ」はきっとわたしたちと同じく内側に記憶した情報を持っているはずです。
わたしたちは「モノ」の外側を破壊して,それらの有する記憶情報を可視化する装置を開発しました。
この装置は対象の「モノ」の特性に応じて自分自身の形状を適切に変化させます。
装置の形状に応じてうまく使い方を変えて,日常に潜むさまざまな「モノ」の内側をみてみましょう。
「モノ」の持つ記憶をわたしたちが共有できるようになると,世界はどのような見え方をするのでしょうか。
藤井綺香
東京大学大学院 学際情報学府 学際情報学専攻
先端表現情報学コース 稲葉・岡田研究室
修士2年
木村正子
東京工業大学 環境・社会理工学院
科目等履修生
東工大デジタル創作同好会traP
秋山秀郎
武蔵野美術大学 通信課程
デザイン情報学科 デザインシステムコース
学部4年
近藤恭平
東京工業大学 環境・社会理工学院
建築学系 学部2年
psy39
安西渉
東京工業大学
情報理工学院情報工学系
学部3年
吉岡大輔
慶應義塾大学大学院
メディアデザイン研究科 博士1年
キグルミ研究
山上紘世
豊橋技術科学大学
機械工学専攻 修士2年
TUTものづくりサークル MaSiRoプロジェクト
手繋ぎロボット「ましろ」製作者
もしも、ロボットと人間が恋に堕ちたら、その先にはどんな未来が待ち受けているのだろうか?
そして、子供として人間とロボットの ハイブリッドな存在の誕生はありうるのだろうか?
愛は全てを超えるという信念の元、ロボットと人間の恋愛や身体的な愛情表現、そして生命と非生命の子孫を残すことのできる未来を、実在のヒューマロイドロボットとVR空間で思い描き、現在の常識を"こわし"ていく。
よこえれいな
東京大学大学院 学際情報学府
学際情報学専攻 文化人間情報コース
水越研究室 修士1年
青木大登
東京大学大学院 学際情報学府
学際情報学専攻 総合分析情報学コース
修士1年
小山このか
東京藝術大学美術学部芸術学科
東京大学大学院情報学環教育部1年
来場者のスマホ内の映像をその場でアップロードしてもらい、8mmフィルム状にプリント、上映する参加型の展示。
インクジェットプリンタで彩られたフィルムはドット柄に踊る。
8mmフィルムは70年代にホームムービー用に使われたアナログの映像メディア。
テクノロジーの進化の中で8ミリフィルムは衰退し、カラーフィルムの生産は終了。
プリンタでつくった仮の8mmフィルムは、本物の8mmフィルムにはなりきれない。
メディアの進化の裏にある「衰退」が、私たちのプライベートな記憶と記録をどう変えてきたのか、ドットが問いかける。
中原貴文
東京大学大学院 学際情報学府
学際情報学専攻 文化人間情報学コース
渡邉研究室 修士1年
眞鍋美祈
東京大学大学院 学際情報学府
学際情報学専攻 先端表現情報学コース
稲見・檜山研究室 修士1年
茂谷一輝
東京大学大学院 学際情報学府
学際情報学専攻 先端表現情報学コース
上條研究室 修士1年
中村優樹
東京大学大学院 学際情報学府
学際情報学専攻 先端表現情報学コース
國吉・新山研究室 修士1年
大伏仙泰
東京大学大学院 学際情報学府
学際情報学専攻 先端表現情報学コース
稲見・檜山研究室 修士1年
現代社会には、たくさんの肯定があふれている。
人からの肯定はいつだってうれしいことだ。
でも、確証のない答えをたくさんの人に肯定されたら…?
本作品は、安易な肯定に潜む違和感を浮き彫りにするための実践的な試みである。
小沢健悟
東京大学大学院 学際情報学府
学際情報学専攻 先端表現情報学コース
小川研究室 修士1年
宇川拓人
東京大学大学院 学際情報学府
学際情報学専攻 先端表現情報学コース
小川研究室 修士1年
たか友康
東京藝術大学 音楽学部
楽理科 学部4年
人間の手は不思議だ。
意識の内部にありつつ限りなく身体的外部に近い存在である。
もしも自分の手が植物と融合したり機械の手になって目の前に現れてきたら、私たちの感情には何かしらの変化が生じるだろう。
テクノロジーは不思議だ。
私たちの手によって生み出されたものでありながら、時に私たちの理解を超える。
この先テクノロジーはこのまま発展するのか、それとも限界を迎えて崩壊するのか、私たちは予想もできない。
この先私たちはどのような時代を経験するだろうか。
果たしてテクノロジーはどのように変容するだろうか。
Grow or Rot ??
この作品では、私たちの手がどのような変貌を遂げるのかを表現しました。
小山このか
東京藝術大学美術学部芸術学科
東京大学大学院情報学環教育部
半田颯哉
東京藝術大学大学院美術研究科
先端芸術表現専攻
車椅子が廻り続ける空間。
くるくるくるくるくるくるくるくるくるくるくるくるくるくるくるくるくるくるくるくるくるくるくるくるくるくるくるくるくるくるくるくるくるくるくるくるくるくるくるくるくるくるくるくるくるくるくるくるくるくるくるくるくるくるくるくるくるくるくるくるくるくるくるくるくるくるくるくるくるくるくるくるくるくるくるくるくるくるくるくるくるくるくるくるくるくるくる
たか友康
東京藝術大学 音楽学部
楽理科 学部4年
山口紗穂
東京大学大学院 学際情報学府
学際情報学専攻 先端表現情報学コース
苗村研究室 修士1年
橋本憲明
東京都市大学 工学部
機械システム工学科 学部3年
音は目に見えず、減衰して消えていく。
その音が幾重にも重なり、音楽となる。
いつもは解き明かされることのない音楽という複雑な構成物。
「音は目に見えない」という常識を取り払った空間でなら、その手がかりをつかめるかもしれない。
あなたの奏でる音楽は、どのような姿をしているだろうか。
リチャード
東京大学大学 学際情報学府
学際情報学専攻 先端表現情報学コース
大石研究室 修士1年
横瀬哲也
東京大学大学院 学際情報学府
学際情報学専攻 先端表現情報学コース
苗村研究室 修士1年
窓の奥には1つの卵。
これを見たあなたはどうするでしょうか?
一見、単に卵があるだけのように思えます。
でも、じっくりと時間をかければ、何かが返ってくるかもしれません。
この作品では、人間が越えられない障壁によって隔てられたバーチャルオブジェクトに対してどのようにインタラクションをすることができるかを探求します。
あなたと卵の濃密な時間を、心ゆくまでお楽しみください。
龍野瑛
東京大学大学院 新領域創成科学研究科
先端エネルギー工学専攻
小泉研究室 修士1年
眞鍋美祈
東京大学大学院 学際情報学府
学際情報学専攻 先端表現情報学コース
稲見・檜山研究室 修士1年
赤賀映
東京大学 法学部
第3類(政治コース) 学部4年
ついつい分かりやすいものに飛びついてしまうけれど、見えないものに思いを馳せることの楽しさは忘れたくない。
例えば植物だってわたしたちが見逃しているだけで、何かメッセージを送っているのかもしれない。
九鬼慧太
東京大学大学院 学際情報学府
学際情報学専攻 先端表現情報学コース
苗村研究室 修士1年
畑田裕二
東京大学大学院 学際情報学府
学際情報学専攻 先端表現情報学コース
廣瀬・谷川・鳴海研究室 修士1年
「ため息をつくと幸せが逃げるよ」
そうして逃げた幸せはどこへ行くのか。
もしも幸せが身体から離れていくのなら、周りの空間があなたの代わりに幸せになるのか。
疲れたとき、失望したとき、ふと零れるため息。
これはあなたが零した幸せを、あなたの傍に少しだけ留めておく水槽。
吐き出された幸せは泡となって水中を漂い、花々がそれに反応する。
落ち込んだ自己への気づき、それに寄り添ってくれる光。
どうか、少しだけ前向きになれますように。
川又音
東京大学大学院 学際情報学府
学際情報学専攻 先端表現情報学コース
山中研究室 修士1年
ポーズ認識を用いた、思わず踊り出したくなるスピーカー。
あなたのポーズに合わせて音楽が再生するため、ボタンの操作も音声認識も必要ありません。 音楽に合わせて踊るのではなく、踊りに合わせて音楽が流れるという新しい未来を提案します。 視覚的な体験も加わり、自分がフィクションの世界へ入り込んだ感覚を得ることができます。
長谷川愛
東京大学大学院 情報理工学系研究科
電子情報学専攻 川原研究室
特任研究員
このプロジェクトは人の誤った認知バイアスを機械学習等で学ばせ、逆張りするアルゴリズムを道具に実装し「公平な社会を目指す」、その是非と方法について問います。
私たちは一体どのようにそれをデザイン、実装してゆくべきなのでしょうか?
叩き台としてアメリカの「Black lives matter」活動を反映した「非武装で警察に銃殺された黒人」の過去数年のデータから、 殺されやすい人を学習、判別をし条件にあった場合は銃の引き金を数秒止める「Anti Bias Gun」を提案します。
尾崎マリサ優美
(スプツニ子!)
東京大学生産技術研究所
RCA-IISデザインラボ
特任准教授
大杉慎平
東京大学大学院 学際情報学府
学際情報学専攻 総合分析情報学コース
越塚研究室 博士1年
Jongmoon Choi
東京大学大学院 学際情報学府
学際情報学専攻 総合分析情報学コース
越塚研究室 修士1年
山田渉
東京大学大学院 学際情報学府
学際情報学専攻 総合分析情報学コース
暦本研究室 博士2年
どんなに広くても、どんなに遠い場所でも、0.001%しかない「幸せの四葉のクローバー」を探し出してくれる無敵の探査ドローン。
「人工知能やドローンが、人間の仕事を奪う」とか「アートも人工知能が作るようになる」なんて言われるけれど、私達はどんな「些細な楽しみ」までテクノロジーに任せるようになるんだろう。