補助線は真理の探求です。

難しい幾何学も、たった一本の補助線が全てを解決してくれることがあります。
真っ「白」なキャンバスにも一本の線を描けば、そこに「百」の価値が生まれるかもしれません。
電線だって、線を加えれば、それはもう五線譜です。

バカと天才だって、紙一重です。

線を引きながら実体に迫っていくことは、プロトタイピングを通して思考のガイドラインを固めること。
私たちはそう捉えています。

東京大学 制作展 Extra 2016では、ひとりひとりが「メディア・アート」と向き合って、自分自身に線を引いています。

このExtraは、11月の本番に向けた序章です。
そこで「補助線」ではなく「補序線」と表しました。

メインではありませんが、序章も大切。
歌劇「カルメン」も「フィガロの結婚」も、前奏曲や序曲が有名です。

学生たちの奏でる序曲の数々に、耳を傾けてみませんか?
今はまだ小粒な音符たちですが、11月には荘厳なハーモニーを奏でることでしょう。
開催概要
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2016年7月8日(金)〜7月11日(月)

東京大学本郷キャンパス工学部2号館 2階展示室・フォーラム

11-19時 入場無料

主催:東京大学大学院 情報学環・学際情報学府

電車でのアクセス:
 東京メトロ南北線 東大前駅より徒歩9分
 東京メトロ千代田線 根津駅より徒歩8分 
 東京メトロ丸ノ内線 / 都営大江戸線 本郷三丁目駅より徒歩17分

教員

苗村 健

東京大学大学院 情報学環/情報理工学系研究科 教授

小松 宏誠

東京大学大学院 情報学環 非常勤講師

赤川 智洋

東京大学大学院 情報学環 非常勤特任研究員

東京大学では、学生たちが自らの研究的な関心を元に表現に挑戦する学際的実践の場として、「東京大学制作展」を開催してきました。今回の「東京大学制作展エクストラ2016」は、本年11月に予定している「第18回東京大学制作展」へ向けた前哨戦です。4月に開講した大学院講義の一環として、3ヶ月の期間で企画・運営から作品制作までの一通りを経験する場が7月のエクストラであり、そこでの経験やフィードバックを活かして11月に臨みます。まだ粗削りではありますが、可能性を秘めた原石たちの取り組みをご覧ください。

表現活動と研究活動の両立は、情報学環・学際情報学府が2000年に設立された当初からの大きなテーマです。東京大学制作展には、荒川忠一先生・鈴木太朗先生を中心に、その中核を担ってきた歴史があります。現在でもその精神を引き継ぎ、表現活動としては新たなキャンバスそのものから創出するような試みを、研究活動としては机上の空論に終わらない社会に開かれた研究スタイルとしての制作展示に取り組んでいきたいと考えています。

今回のテーマは「補序線」です。ものごとの理解や創造を助ける補助線が我々の出発点であり序章になるという意味を込めて、企画・制作を進めました。学生たちの活力を基に変化し続ける東京大学制作展をぜひご高覧ください。みなさまのご来場を教職員・学生一同、心よりお待ちしております。

プロデューサー・監督

杉山 大規

東京大学大学院学際情報学府 小川研究室 修士課程1年

城 啓介

東京大学大学院学際情報学府 暦本研究室 修士課程1年

東京大学制作展エクストラへようこそ。

本展はテーマ設定、展示物制作、運営などすべて学生の手で行われています。展示会運営という初めての経験に不慣れな学生も多い中、協力して開催まで準備してきました。 さらに今回は情報学環教育部や東京芸術大学の学生も参加し、より広い視野を取り入れた展示となっています。 普段はメディアアートというものに触れることが少ない方でも、お気軽に会場へ足をお運びください。

本展のテーマは「補序線」。11月制作展へ向けた序章、されどあなどることなかれ、学生たちの意思がこもったメディアアート作品が皆さんをお待ちしています。

会計

勝元 甫 / 丹羽 雄大


制作マネージャ

佐藤 邦彦 / 髙橋 卓巳 / 田上 翔一


広報・記録

櫻井 瞭 / 加藤 真由 / 久山 貴大 / 高田 一輝 / 竹内 拓海 / 三田 涼介


デザイン

廣畑 功志 / 姉川 将之 / 江川 主民 / 志田 雅美 / 野見山 真人 / 福岡 由夏


会場

長 和樹 / 青木 大樹 / 久野 和生 / 杉原 寛 / 松本 啓吾


WEB

石見 和也 / 冨永 健 / 野澤 和徳 / 濵西 夏生


スタッフ

淺田 史音 / 麻生 啓史 / 池田 昂平 / 茂山 丈太郎 / 須賀 健斗 / 髙瀨 杏菜 / 新山 龍馬 / 西 毅徳 / 林 和樹 / 福嶋 昭彦 / 松尾 万葉 / 渡辺 杏奈 / 吉田 成朗


撮影

野元 彰