本郷キャンパスまで
〒113-8654 東京都文京区本郷7丁目3−1
東京大学本郷キャンパス 工学部2号館 フォーラム+展示室+9階 92B
電車でのアクセス
東京メトロ南北線 東大前駅より徒歩10分
東京メトロ丸ノ内線 / 都営大江戸線 本郷三丁目駅より徒歩8分
iiiexhibition 2019
ああ言えば、こう言う。
こう言えば、どう言う?
私達は、制作を「あらゆる他者との対話」と捉えます。
ここでの他者とは、あるときは人であり、またあるときは制作物そのものです。
身の回りのありとあらゆるものに対して、好奇の心を持って対話をし続ける。
対話を通して、次なる未来を探求し続ける。
本展覧会が、皆様にとっての対話の契機になれば幸いです。
プロデューサー 挨拶 講師 挨拶 過去の制作展〒113-8654 東京都文京区本郷7丁目3−1
東京大学本郷キャンパス 工学部2号館 フォーラム+展示室+9階 92B
電車でのアクセス
東京メトロ南北線 東大前駅より徒歩10分
東京メトロ丸ノ内線 / 都営大江戸線 本郷三丁目駅より徒歩8分
プロデューサー
角田 賢太朗
東京大学 大学院 学際情報学府
廣瀬・葛岡・鳴海研究室
修士1年
プロデューサー
藤波 秀麿
東京大学 大学院 学際情報学府
筧研究室
修士1年
東京大学制作展はテーマ設定、運営、作品制作、全てを学生が行う展示です。
この制作展に参加する学生は情報、建築、芸術、文化など様々なバックグラウンドを持っており、
そうした学生達が協力しながら作り上げた展示は皆様が今まで経験したことが無いような感動を与えることができるのではないかと思います。
また、私達は7月に制作展Extraを行い、そこでの反省やフィードバックを踏まえ、本展覧会の運営を行っています。
制作展Extraにお越しになられていない方はもちろん、お越し下さった方も楽しんでいただけるような洗練された展示になると自負しております。
“ああ言えばこう言う。こう言えばどう言う?”
今回の展示では、「対話」をキーワードとします。展示会場がたくさんの「対話」でいっぱいになることを楽しみにしております。
それでは皆さんのご来場をお待ちしています。
渡邉 英徳
東京大学 大学院 情報学環
教授
苗村 健
東京大学 大学院
情報学環 / 情報理工学系研究科
教授
武井 祥平
東京大学 大学院 情報学環
非常勤講師
筧 康明
東京大学 大学院 情報学環
准教授
曽根 光揮
東京大学 大学院 情報学環
非常勤講師
渡邉 英徳
東京大学 大学院 情報学環
教授
筧 康明
東京大学 大学院 情報学環
准教授
苗村健
東京大学 大学院
情報学環 / 情報理工学系研究科
教授
曽根 光揮
東京大学 大学院 情報学環
非常勤講師
武井 祥平
東京大学 大学院 情報学環
非常勤講師
東京大学大学院情報学環・学際情報学府では、学生たちが自らの研究的な関心をもとに表現活動に挑戦する学際的実践の場として「東京大学制作展」を開催してきました。
表現活動と研究活動の両立は、同大学院が2000年に設立された当初からの大きな課題です。
当初の精神を胸に、次の時代を切り拓くべく、2019年度からは新たな講師陣に若返りました。
この展示を通じて学生たちには、表現活動としては新たなキャンバスそのものを創出し、研究活動としては机上の空論に終わらない社会に開かれた研究スタイルを学んで欲しいと考えています。
今年度7月には、受動的になりがちな情報社会において自己を能動的に行動させることに想いを巡らせてみようという議論から、
“enact one's self”というテーマで制作展Extra を開催しました。
そこでの経験やフィードバックを活かし、今回の第21回東京大学制作展のテーマは“ああ言えばこう言うこう言えばどう言う?”に決まりました。
Extraで自己を見つめ直したその先に、他者に問い掛け、反応を探る行為に関心が移って行きました。
まだ粗削りではありますが、可能性を秘めた原石たちの取り組みをご覧ください。
みなさまのご来場を教職員、学生一同、心よりお待ちしております。
竹ノ内 朝陽
東京大学 大学院 学際情報学府
矢谷研究室
修士1年
神崎 将一
東京大学 大学院 学際情報学府
マイルズ研究室
修士1年
木方 夏麟
東京大学 大学院 学際情報学府
苗村研究室
修士1年
作品の鑑賞体験を拡張するための、AR技術を用いた展示装置。
専用のアプリケーションを用いて展示空間に情報を重畳することによって、作品の鑑賞体験を広げることを試みます。
具体的には、制作の背景や過程、制作者の持つイメージなどを情報として表示します。
そして、後日に鑑賞体験を振り返ることも可能です。
物理空間とバーチャル空間の両方で楽しめる展示を目指します。
木方 夏麟
東京大学 大学院 学際情報学府
苗村研究室
修士1年
ZINEとは、個人が趣味の情報発信や作品集のために制作する小規模の出版物のことを指します。
情報メディアとしての紙のメリットは、触感や匂いを含むリッチな情報を用いて感覚に訴えることができること、形に残るため受け手個人の所有物として長く楽しめることです。
一方で、現在広く浸透しているWebメディアはリアルタイム性やサイト間のリンクからなる情報ネットワーク、アニメーションや3DCGを用いた多彩な視覚表現などの魅力があります。
本作品はWebAR技術を用いて3DCGで会場地図を表示するなどにより、紙とWebそれぞれのメリットを生かした、展示会場でも自宅でも楽しめる展示会パンフレットです。
大井 将生
東京大学 大学院 学際情報学府
渡邉研究室
修士1年
橋本 大輝
東京大学 大学院 工学系研究科
堀研究室
修士1年
中原 貴文
東京大学 大学院 学際情報学府
渡邉研究室
修士2年
渡辺 眸
写真家
山地恒太
音楽制作
どこか遠く、ジブンとは関係ないと感じてしまう、世界の出来事や過去の出来事。
一方でイマ−ココで生きている私たちは、セカイから何を切り取ってジブンを構成しているのだろう。
本作品では空間的・時空的距離に手を伸ばし、ジブンと過去と未来、ジブンと他者と世界を繋いで対話する。
「距離の問い」では世界 100カ国を超える人々の「ある言葉」のイメージが地球上を漂い、
「時間の問い」では「ある事件」を内側から捉えた写真家の作品から問いを再構築する。
船津武志
東京大学 大学院 学際情報学府
稲見・檜山研究室
修士1年
人の”観測”によって水が流れ、その水に映像が溶けるディスプレイを制作。
“Display = 見せる”為に設計されたメディアが人から情報を隠す様相は、単なる情報提示という枠組みを超え、メディア自身の意図により情報が変容する可能性を想起させると同時に、無意識に行う”観測”という行為が環境に介入し変化をもたらす事を明示している。
“Meltal”は、現実と虚構、物理とデジタル、自己と環境、という二項対立の境界線を溶かしていく。
日常の中で無意識に形成された固定概念が溶けた先で、あなたは世界をどう認識するだろうか——。
大原 嶺
東京大学 大学院 学際情報学府
廣瀬・葛岡・鳴海研究室
修士1年
藤井 樹里
東京大学 大学院 学際情報学府
筧研究室
修士1年
青田 香菜子
東京大学 大学院 新領域創成科学研究科
割澤・福井・米谷研究室
修士1年
角田 賢太朗
東京大学 大学院 学際情報学府
廣瀬・葛岡・鳴海研究室
修士1年
文字コードの国際基準にも取り入れられたEmojiは、いまや世界中の言語と共に用いられるようになりました。
この作品では、SNS上に存在するテクストを集積し、解析を行うことで、様々な言語の文章とEmojiとの対応付けを学習しています。
そして学習モデルを多用な文に適用することで、Emojiが文意の抽象表現として果たす役割を見出します。
また、独自に実装した入力デバイスを用いて言語とEmojiの関係性を探り、表意文字としてのEmojiの可能性を提起します。
鈴木 理紗
東京大学 大学院 学際情報学府
苗村研究室
修士1年
橋本 大輝
東京大学 大学院 工学系研究科
堀研究室
修士1年
─日本語では、極端に短い語は情報量が少なくて認識が困難になるため、わざと長くされることがある。例えば、「ゑ(餌)」は「ゑさ」になり、「た(田)」は「田んぼ」になった。─
─「つま」は元々、男女関係なく結婚相手のことを指す言葉だった。─
日頃使っている言葉は、学校や家族、本や辞書などから学ぶことが多い。
大半の言葉については、既に存在する形と意味を、疑問を持たずに不変で普遍のものとして習得することだろう。
しかし、「言葉は生き物」である。最初に挙げた例のように、形も意味も、長い歴史の中で変化してきている。
そういった変化は、意味を文字・音に見出し与えてきた人々によって導かれてきたと考えられる。
この作品では、今の辞書には載っていない言葉を、今のあなたの感覚で捉え、その意味について思いを馳せてほしい。
気がつけば他の来場者も同じ思いを抱いているかもしれない。
藤井 樹里
東京大学 大学院 学際情報学府
筧研究室
修士1年
藤波 秀麿
東京大学 大学院 学際情報学府
筧研究室
修士1年
大原嶺
東京大学 大学院 学際情報学府
廣瀬・葛岡・鳴海研究室
修士1年
transient recordは、文字や絵を一時的に記録することができるマシンです。
このマシンは、バーを移動させながら、水滴パターンでその時世間で流れている情報を書き出します。
その情報は、一時的に刻まれ、時間の経過とともに滲み、薄れ、やがて消えていきます。
情報過多の時代において、一時的に話題になり、すぐに廃れていく文字や絵が多く見受けられます。
そんな情報を一時的に表出させ、消えていく様を描くことで、世界に放たれる情報のはじまりとおわりを描き出すことを目指します。
リジンヨン
東京大学 大学院 学際情報学府
伊東研究室
修士1年
藤波 秀麿
東京大学 大学院 学際情報学府
筧研究室
修士1年
野村 奏瑛
東京大学 大学院 学際情報学府
修士1年
宮地 彩華
東京大学 大学院 学際情報学府
修士1年
藤井 樹里
東京大学 大学院 学際情報学府
筧研究室
修士1年
息という文字にはやすむという意味がある。
不安な時や緊張する時、深呼吸をしたり、ついついため息をついたりするのは体にやすみが必要だから。
忙しい毎日の中で少しでも自分の呼吸に集中し、心も体もスッキリしてほしい、ikiikiはそんな願いから作り始めた作品である。
ikiikiは風車を回すことで見えない息を可視化させている。
人々の息はアクチュエータとして作品の一部になり、その長さや深さによって異なるフィードバックをする。
一つの風車に送り込まれた息は隣へ隣へ繋がり広がって行く。
今の思いや感情を、自らの息に乗せ風車に流し込むことで、
リラックスを得たり、繋がりを感じたり、いきいきとした瞬間が生まれうることを体験してもらいたい。