本郷キャンパスまで
〒113-8654 東京都文京区本郷7丁目3−1
東京大学本郷キャンパス 工学部2号館
電車でのアクセス
東京メトロ千代田線 根津駅より徒歩8分
東京メトロ南北線 東大前駅より徒歩10分
東京メトロ丸の内線 / 都営大江戸線 本郷三丁目駅より徒歩12分
もうひとつの世界線。
いつのまにか、みんながパソコンを使っていた。
いつのまにか、みんながスマホを持っていた。
テクノロジーはわたしたち人類が進む道を、たしかに決定づけてきました。
その分岐点で、もしもわたしたちが別の道を進んでいたら…?
今ある「あたりまえ」を一度壊したら、そこにはもうひとつの世界線がきっとある。
なかったはずの世界に、あなたは何を見るでしょうか。
本展では、テクノロジーを用いたアートでもうひとつの世界線を新たに作り出し、提示します。
〒113-8654 東京都文京区本郷7丁目3−1
東京大学本郷キャンパス 工学部2号館
電車でのアクセス
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東京メトロ南北線 東大前駅より徒歩10分
東京メトロ丸の内線 / 都営大江戸線 本郷三丁目駅より徒歩12分
プロデューサー
畑田裕二
東京大学大学院 学際情報学府
学際情報学専攻 先端表現情報学コース
廣瀬・谷川・鳴海研究室 修士1年
プロデューサー
大橋敢
東京大学大学院 学際情報学府
廣瀬・谷川・鳴海研究室
修士課程1年
東京大学制作展は、多種多様なバックグラウンドを持つ学生たちが創り上げるメディアアート展示会です。
毎年、7月の前哨戦(Extra)・11月の本展示という構成で行い、学生たちは1年を通じて展示会の企画・制作・運営を行っています。
今年で20回目の開催となる制作展。7月に掲げたテーマは"Dest-logy"でした。
テクノロジーが、歴史の作り上げた文化・価値観と平衡を保っている現在に対して、
アートを通じてテクノロジーを推し進めることで、「あたりまえ」を壊すような問題提起や再解釈を試みました。
そして7月の制作展Extraを受けてメンバー全員で話し合った結果、
11月のテーマは "Dest-logy REBUILD"に決まりました。
過去の制作展の多くでは、7月と11月ではテーマの趣が異なります。しかし我々は、7月に語った“Dest-logy”という物語の、その先がどうなるのか気になって仕方がないのです。
文脈の糸に雁字搦めになっていた「あたりまえ」が打ち砕かれた時、カケラ達は自由に踊りだすことでしょう。
常識のピースの配置が変われば、全く異なるもう一つの世界線がそこに描き出されます。
皆さんの「あたりまえ」を壊し、再構成するような作品たちをぜひご覧ください。ご来場をお待ちしています。
小松宏誠
東京大学大学院 情報学環
非常勤講師
苗村健
東京大学大学院
情報学環 / 情報理工学系研究科
教授
赤川智洋
東京大学大学院 情報学環
非常勤講師
東京大学大学院情報学環・学際情報学府では、学生たちが自らの研究的な関心をもとに表現活動に挑戦する学際的実践の場として
「東京大学制作展」を開催してきました。
表現活動と研究活動の両立は、同大学院が 2000 年に設立された当初からの大きなテーマです。
この展示を通じて学生たちには、表現活動としては新たなキャンバスそのものを創出し、
研究活動としては机上の空論に終わらない社会に開かれた研究スタイルを学んでほしいと考えています。
今年度7月には、テクノロジーがもたらした現代の「あたりまえ」に対して、
それを壊すことを通して立ち止まり、考えてみようという想いを込めて、
“Dest-logy”というテーマで制作展 Extra を開催しました。
そこでの経験やフィードバックを活かし、今回の第20回東京大学制作展のテーマは“Dest-logy REBUILD”に決まりました。
Extraでの思索の先にある再建、そして新しい世界線を探る試みです。
まだ粗削りではありますが、可能性を秘めた原石たちの取り組みをご覧ください。
みなさまのご来場を教職員、学生一同、心よりお待ちしております。
九鬼慧太
東京大学大学院 学際情報学府
学際情報学専攻 先端表現情報学コース
苗村研究室 修士1年
神宮亜良太
東京大学工学部
計数工学科3年
大伏仙泰
東京大学大学院 学際情報学府
学際情報学専攻 先端表現情報学コース
稲見・檜山研究室 修士1年
あなたの影があなたの意志とは無関係に動き出す作品です。
普段その存在すら気に留めない自分の影が、自身と同じ動きをすると無自覚に信じている自分の影が、ひとりでに動き出したとしたら。
気持ち悪いと思うのでしょうか。
気がつきすらしないのでしょうか。
別の生き物のように見えるのでしょうか。
あるいは、もうひとりの自分の存在を感じるのでしょうか。
畑田裕二
東京大学大学院 学際情報学府
学際情報学専攻 先端表現情報学コース
廣瀬・谷川・鳴海研究室 修士1年
本作品は、自身のドッペルゲンガーとの対峙。
来場者の姿を会場でスキャンし、バーチャル空間で「自分」とのインタラクションを通じて自分を見つめ直す体験をします。
他人事/自分事を隔てるN人称は、あなたに無断であなたの思考に影を落としています。
もしも我々のこのどうしようもない一人称をテクノロジーが打ち砕き、自己像を客体化できた時、
人類はより自由な眼差しを獲得し得るでしょうか。
また、彼岸と此岸の境界が崩されてなお、人類の自己愛は無事でいられるでしょうか。
たか友康
東京藝術大学 音楽学部
楽理科 学部4年
山口紗穂
東京大学大学院 学際情報学府
学際情報学専攻 先端表現情報学コース
苗村研究室 修士1年
橋本憲明
東京都市大学 工学部
機械システム工学科 学部3年
小沢健悟
東京大学大学院 学際情報学府
学際情報学専攻 先端表現情報学コース
小川研究室 修士1年
宮下珠実
東京藝術大学大学院 美術研究科
デザイン専攻 空間・演出研究室
修士1年
ピアノ、弾いてみますか?
「ピアノ習ったことなくて……」
「もう何年も触ってないから……」
「音感とかリズム感とか全然ないので……」
それなら、音が視える世界を覗いてみましょう。
ピアノの音を鳴らし、聴いて・視て・遊んでみてください。
自分の好きな音の並びを見つけた時、きっとあなたの音楽はそこに響いています。
この静かな宇宙のどこかで、あなたの音楽を待っている人に向けて……。
よこえれいな
東京大学大学院 学際情報学府
学際情報学専攻 文化人間情報学コース
水越研究室 修士1年
青木大登
東京大学大学院 学際情報学府
学際情報学専攻 総合分析情報学コース
暦本研究室 修士1年
鈴木晃二
デジタルの映像を8mmフィルム状にし、OHPシートにカラー印刷して作った、自作8mmフィルムの映像展示。
インクジェットプリンタで彩られた模造フィルムを映写機の光で映し出すと、スクリーン状の映像はドット柄に踊る。
来場者がスマホで映像をアップロードすると、8mm幅にプリントされたフィルムが出来上がる。
8mmフィルムは、主に70年代にホームムービーとして日常的に使われたアナログ映像メディア。
しかし、テクノロジーの進化の中で徐々に姿を消し、8mmフィルムは衰退。
プリンタにより8mmフィルムを印刷することで模倣することは可能だが、本物の8mmフィルムにはなりきれない。
メディアの進化の裏にある「衰退」が、私たちのプライベートな記憶と記録をどう変えてきたのか、ドットが問いかける。
茂谷一輝
東京大学大学院 学際情報学府
学際情報学専攻 先端表現情報学コース
上條研究室 修士1年
川波稜
東京大学大学院 学際情報学府
学際情報学専攻 先端表現情報学コース
上條研究室 修士1年
眞鍋美祈
東京大学大学院 学際情報学府
学際情報学専攻 先端表現情報学コース
稲見・檜山研究室 修士1年
轟木健人
日本大学 法学部
新聞学科 4年
偏差値の高い大学に進学し、大企業に就職し、結婚して家庭を築く。
絵に描いたような幸せな人生。これは一体誰が定めた幸せなのだろうか。
私たちには、私たちそれぞれの幸せがあって、何者にも束縛されずそれを追い求めても良いのではないか。
人工知能を誤認識させるAdversarial Patchと同様の機能が、私たちと近現代社会の間にも存在している。
本作品「幸せの黄色い部屋」には教化的に形成された幸せが充満しています。
私たちの選択肢を制限するパッチを捨て去り、自分にとっての本当の幸せを再考するための作品です。
私たちは、私たちの手によって、私たちの幸せを再構築できる。
大伏仙泰
東京大学大学院 学際情報学府
学際情報学専攻 先端表現情報学コース
稲見・檜山研究室 修士1年
私たちは、触れることであらゆるモノを等身大のスケールで感じ取ることができる。
ならば指先を通じて拡大された世界を見るとき、これまでの身体感覚はどう変容するだろうか。
本作品はマクロな動きとミクロな世界を指先でつなぐインターフェイスの可能性を示す。
小山このか
東京藝術大学美術学部 芸術学科3年
東京大学大学院情報学環 教育部1年
黄昏は誰彼とも書くらしい。
けど私には、
そんな言葉使って恋文送る相手は、
地球に存在しないの。
あまつさえ夢ごと明かす、
ボッチな私のゆっくりナイトメア。
大人な私には、サンタも来ない。
クリスマスの街中は、
恋のさなかのイルミネーションがかってて。
フラスコだけが私を満たす。
実験が成功したら、地球は滅びちゃうんだから。
好きな事をやっていても、
それこそ悪い事をしていても、
何でもやっちゃっていいけれど、
そんなことする相手も居ないの。
何をやっても駄目だった私は、
マッドサイエンティストに転職中。
人生を早送りして、
焦ったところで意味も無く、
地球はいつか滅びちゃう。
この世に名前を残したい
なんて思わない。
だから私は今、地球を消すの。
こんな5日のリミットを、
貴方はどう過ごす?
宇川拓人
東京大学大学院 学際情報学府
学際情報学専攻 先端表現情報学コース
小川研究室 修士1年
橋本健
東京大学大学院 情報理工学系研究科
知能機械情報学専攻
廣瀬・谷川・鳴海研究室 修士1年
最後に見た「渦」は何であろうか
竜巻? 渦潮? 人の渦? 興奮の渦? 銀河?
「渦」はそこにあるようでない
「渦」とは何であろうか
物? 形? 流れ? 動き? 現象?
あなたは「渦」のそばにいる
あなたは「渦」をつくっている
あなたは「渦」の一部かもしれない
「渦」は気づいているであろうか
彼をつくる「個」を
「個」は気づいているであろうか
彼がつくる「渦」を
皆はバラバラでない
皆は一つの「渦」をつくっている
橋本健
東京大学大学院 情報理工学系研究科
知能機械情報学専攻
廣瀬・谷川・鳴海研究室 修士1年
野見山真人
Takram
この無機質な粒子に「生」を感じるだろうか。
古くから日本では万物に命が宿ると信じられてきた。
モノの声に耳を傾け、その恩恵に感謝する。
ヒトとモノが密接な関係を紡いできたからこそ、こうした信仰は生まれた。
しかし、いつしか技術の発展とともにヒトは傲慢になり、モノの「生」は忘れ去られた。
特にあらゆるモノに知能が与えられるようになった今では、
ヒトは命令する側・モノは命令される側と、一方的な主従関係を結びつつある。
こうした機械的な関係はモノに煩わしささえ感じさせる。
モノの声に耳を傾け、モノの気持ちに想いを馳せるとき、はじめてモノに「生」が宿るのではないだろうか。
この作品では、ヒトとモノの関係を壊し、モノに「生」が宿る世界を描く。
無機質にふるまう粒子。
あなたが真摯に向き合い働きかければ、粒子に「生」は宿りきっとあなたの心に語りかけてくるはず。
生の装いはあなたとモノの関係を再構築する。
眞鍋美祈
東京大学大学院 学際情報学府
学際情報学専攻 先端表現情報学コース
稲見・檜山研究室 修士1年
リチャード
東京大学大学院 学際情報学府
学際情報学専攻 先端表現情報学コース
大石研究室 修士1年
関あゆみ
東京大学大学院情報学環
教育部1年
韻をふむのは詩人やラッパーの特権じゃない。
誰もが韻をふめたなら、もっと言葉に親しみがわくはずだ。
本作品では、物理的に「踏む」ことを通して韻をふむ体験をしてもらう。
本を読むことが減ってしまったこの時代だからこそ、
青空文庫から抽出された名文で韻をふむことで、言葉の魅力を感じてほしい。
藤井綺香
東京大学大学院 学際情報学府
学際情報学専攻 先端表現情報学コース
稲葉・岡田研究室 修士2年
木村正子
東京工業大学 環境・社会理工学院 科目等履修生
東工大デジタル創作同好会traP
日本サード・パーティ株式会社
里見恵里嘉
東京大学大学院 農学生命科学研究科
農学国際専攻 国際情報農学研究室
修士1年
坪井理人
明治大学 総合数理学部
先端メディアサイエンス学科
学部1年
児島響
Musik und Kunst Privatuniversität
der Stadt Wien- Komposition
学士2年
大規模なコンピュータウィルスが発生した世界で、世界中のロボットは動かなくなってしまった。
その中で、動くことのできる二体のロボットが巨大な鳥籠の中に残されていた。
鳥籠はコンピュータウィルスから守るプロテクタであり、
鳥籠の中にあるモントーンチェアは人がロボットと心を通わせるインターフェースである。
二体のロボットは、何が原因で他のロボットがシャットダウンしたのかを知りたかった。
調査をすすめていくうちに、ロボットの反乱を恐れた人類によるものであること、
そしてウイルスを除去するためには人間の感情についてのデータを集めて理解する必要があることを発見した。
ロボットたちはもう一度人間と暮らしたいと考え、人の心を知りたいと思った。
一体のロボットは鳥かごの外に飛び出し、人間を探しに出かけた。
ロボットと人間が再び一緒に生きるために、あなたはロボットと触れ合い、そして新しい科学技術の世界を作り出す。
本作品はJH科学の「Electric Lolita City」の世界観をオマージュした作品である。
BGMは東京とウィーンを繋ぎ、リモート製作を行った。
中村優樹
東京大学大学院 学際情報学府
学際情報学専攻 先端表現情報学コース
國吉・新山研究室 修士1年
人工知能は世界を滅ぼすだろうか、それとも救うだろうか?
彼らが世界をどのように解釈するかを知ることで、正しい未来を選択できるのではないか。
ごく単純な機械学習を可視化し、直感的に理解することでその穴を埋める。
私たちは、なぜ考えることができるのだろうか。
何も知らない状態で生まれ、生まれてから世界を解釈しているように感じてしまう。
しかし、生物が生まれて38億年、人類が生まれて数百万年、生物の知能は長い歴史の中で磨かれてきた。
人類が ”他” に知能を与えるには、人間にあとどれほどの知能があれば良いのだろうか。
大杉慎平
東京大学大学院 学際情報学府
学際情報学専攻 総合分析情報学コース
越塚研究室 博士2年
山田渉
東京大学大学院 学際情報学府
学際情報学専攻 総合分析情報学コース
暦本研究室 博士2年
Jongmoon Choi
東京大学大学院 学際情報学府
学際情報学専攻 総合分析情報学コース
越塚研究室 修士1年
尾崎マリッサ優美
生産技術研究所
RCA-IISデザインラボ
特任准教授
どんなに広くても、どんなに遠い場所でも、0.001%しかない 「幸せの四葉のクローバー」を探し出してくれる無敵の探査ドローン。
「人工知能やドローンが、人間の仕事を奪う」とか 「アートも人工知能が作るようになる」なんて言われるけれど、 私達はどんな「些細な楽しみ」までテクノロジーに任せるようになるんだろう。
川波稜
東京大学大学院 学際情報学府
学際情報学専攻 先端表現情報学コース
上條研究室 修士1年
沼田俊之
東京大学大学院 学際情報学府
学際情報学専攻 先端表現情報学コース
廣瀬・谷川・鳴海研究室 修士1年
貴方が生まれた世界線。
貴方が存在しなかった世界線。
今、此の瞬間から増えていく幾つもの世界線。
無数の世界線の中で、あなたのいる世界線は唯一つ。
今、貴方が存在している世界線を貴方が生まれた時間で名付けます。
山口紗穂
東京大学大学院 学際情報学府
学際情報学専攻 先端表現情報学コース
苗村研究室 修士1年
石山薫太郎
東京大学大学院 情報理工学系研究科
電子情報学専攻
苗村研究室 修士2年
宮下珠実
東京藝術大学大学院 美術研究科
デザイン専攻
空間・演出研究室 修士1年
田中卓郎
東京大学大学院 総合文化研究科
超域文化科学専攻
表象文化論分野 修士2年
Hautasaari Ari
東京大学情報学環
友人からのメッセージ、見ないふりをしたことはありませんか?
みんながスマホを持ち歩き、いつでもどこでも友人や恋人と「おしゃべり(chat)」できるようになった現代。
「既読」という表示が生まれたことで、私たちはメッセージを開き返事をするタイミングにまで心を配るようになりました。
そう、時には困ってしまうほどに。
ちょっと「繋がりすぎ」かもしれない時代に、あなたの気持ちをほんの少し軽くできるかもしれない、そんなチャットシステムを提案します。
「待たせたって、いいんじゃない?」
*本作品は、JST、ACT-I、JPMJPR17U3 の支援を受けたものである。
LiuMoyu
東京大学大学院 学際情報学府
学際情報学専攻 社会情報学コース
橋元研究室 修士1年
斉藤拓己
筑波大学大学院 システム情報工学研究科
コンピュータサイエンス専攻
修士1年
小杉太一
筑波大学大学院 システム情報工学研究科
コンピュータサイエンス専攻
修士1年
榎本光臣
千葉大学大学院 融合理工学府
先進理科学専攻
物質科学コース 修士1年
黄宇航
東京大学大学院 学際情報学府
学際情報学専攻 先端表現情報学コース
金井研究室 修士2年
秦圭矢乃
東京大学大学院
情報学環教育部1年
😄 はどういう感情を表現しているのか。
嬉しい?楽しい?
なぜそのように連想するのだろう。
だって、笑っているから。
では、そもそも人間の表情はどのように形成されたのか。
生まれたばかりの赤ちゃんは本能的に笑ってしまうけれど、自分がどのような感情であるかを理解していない。
しかし、いつの間にか、「笑顔=嬉しい」という概念が私たちの中で形成される。
そして、テクノロジーに学習させている。
気がつくと、私たちは「笑顔」の絵文字から「嬉しい」という感情しか読み取らない。
笑顔を作らなければ、感情識別の人工知能が「嬉しい」と認識してくれない。
だから、私たちは以前よりも、嘘の表情を作ってしまう。
しかし、もう一度考えてみてほしい。
あなたは楽しい時に本当に笑うのか。
笑っている時のあなたは本当に楽しいのか。
テクノロジーを使っている私たちは
表情の「主人」なのか。
表情の「奴隷」なのか。
リチャード
東京大学大学院 学際情報学府
学際情報学専攻 先端表現情報学コース
大石研究室 修士1年
メナンヅロ
東京大学 生産技術研究所
大石研究室 研究員
鏡は正直者です。自分を忠実に映しています。
その鏡が突然自分の別の姿を映したら...
新しい発見を喜ぶでしょうか?
それとも、怖くなったり、恥ずかしくなったりするでしょうか?
この作品は、2次元画像から3次元の表面形状を作成するAI技術を使用しています。
カメラの映像をもとに、鏡の前に立つ人の体の形や姿勢に合わせた画像を投影しています。
東出泰治
東京大学大学院 学際情報学府
学際情報学専攻 先端表現情報学コース
稲葉・岡田研究室 修士1年
人々を案内するロボット。
川又音
東京大学大学院 学際情報学府
学際情報学専攻 先端表現情報学コース
山中研究室 修士1年
もしも運動量とエネルギーの保存を可視化した装置である『ニュートンのゆりかご』が音楽を奏でることができたら、 その音はどのように保存されるのだろうか。
日常では意識されづらい動きと音がシンクロする美しさと、あなたのアクションによって音が広がっていく楽しさを感じてもらいたい。
横瀬哲也
東京大学大学院 学際情報学府
学際情報学専攻 先端表現情報学コース
苗村研究室 修士1年
大橋敢
東京大学大学院 学際情報学府
学際情報学専攻 先端表現情報学コース
廣瀬・谷川・鳴海研究室 修士1年
僕たちの毎日は、様々な「画面」で溢れている。
家を出て、電車に乗って、街を歩いて、家に帰って。
いつだって僕たちの周りには画面がある。
そんな画面の「向こう」では、様々なキャラクターが楽しげに動き回っていて、
僕たちはこちらから「向こう」を眺めている。
そんな毎日。
でもここは、そんな毎日からちょっと離れた空間。
スマートフォンに映るキャラクターは気まぐれに画面を飛び出して、
あっちこっちに飛び回る。
画面が境界面でなくなった世界を体験してみよう。